京都・一力亭

この絵は祇園の一力亭という茶屋です。昭和37年(1962年)、新入社員研修最後の日は此処でした。

何を研修したか定かではありませんが、舞妓さんの踊りや座敷遊びをしたように記憶しています。

後日機会があって当時のオーナーに尋ねました。「お前たちに一流というものを体験させてやった」

とのことでした。「一力ごときにビビっていては良い仕事は出来ない」との思いだったようです。


旅行業というのは面白い仕事で優秀な営業担当者は大企業の役員や政治家などとも相談する機会を持ちます。

旅行が大切な目的の手段として行われるからです。相応しい場の設定は旅行業者の大事な能力です。

京都に行く度に見る独特の壁の色は、あか抜けていて何時か描こうと思っていました。


一力の黒の際立つ初燕


益田富治